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絶対評価、相対評価について。

みんなだいすき大喜利PHPの管理人、赤い人さんが
なにやら新しいシステムを模索しているようなので、自分なりにちょっと整理してみよう。わー
話題となっているのは、相対評価・絶対評価についてですね。
 
まぁ、言葉の整理から順々に。
※以降、大喜利というフィールドを前提にした展開です。
 
1.定義

【相対評価とは】
 複数あるボケを投票者が比較したなかで、
文字通り相対的に「良い」と判断したものに投票する仕組み。
 本稿では、各人の持つ票数は限られていると想定する。
 
【絶対評価とは】
 投票者が各々の投票基準に従い、
そのなかで「良い」と判断したボケのすべて(あるいは多数)に投票する仕組み。
 本稿では、各人の持つ票数は限られないものと想定する。
※赤い人さんの言う「レイティング評価」もたぶんこっちに含まれるのかなあ
 

2.特徴
 ①投票中の思考
 相対評価では各人の持つ票数が限られているため、
(各々の絶対評価的な投票基準の中で)良いと感じるボケが多数あっても絞り込んで投票する必要がある。
 逆に、良いと感じるボケが少ない、全くないときは、「この中では良い方」という消極的な投票が行われる。
 絶対評価では票数が限られていないため、良いと感じるボケに投票すれば済む。
無投票が許されるのであれば、なおさらに各々の投票基準を反映しやすくなる。
 
 ②評価傾向 
 絶対評価の場合、積極的に票を投じる者(たくさん票あげるひと)の評価基準が、
消極的な者のそれと比べて優先される。無投票が許されるならば、これはさらに顕著になる。
 相対評価の場合は積極的に票を投じようとしても叶わないため、
結果的にはどの者の評価基準も平等に取り扱われることとなる。
 
 ③得票数
 絶対評価を用いた場合、相対評価よりもいっぱい票あげちゃえる!
もっとも、これは投票者がある一定の投票数基準(2票はかならず使うとか)を守った場合の話であり、
無投票が許されるならばちがわい。
 
 ④その他
 絶対評価では無投票が許されると仮定すると、
「これがルールだ、どーん 従え!」と言えないところがある。
 

3.他の大喜利サイトの現状

【絶対評価を用いているもの】
 大手ネット大喜利サイトの「ぼけましておめでとうございます」など、
大喜利CGIを用いた多くのサイトでは各人の持つ票数に制限を設定しない場合が多い。
無投票を許すかは各サイトによって異なるが、投票をした者のボケに加点するなどして
投票を促す体制が採られているケースが多い。
 「ネタボケライフ」やブログ採点方式のサイト、ニコニコ生放送での大喜利では、
投票者を指定したスタイルでの投票がなされる。
この場合、選ばれた(あるいは、恒久的な)投票者の投票基準のなかで評価が行われるため、
そもそも上で挙げた特徴なんてなんぼのもんじゃいだなあ。
(書きかたを失敗したものの、ひきかえせない自分)
 
【相対評価を用いているもの】
 大喜利名人維新の辻斬りや幕の内カップなどではタイマン式の投票システムが採られている。
これらはふたつのボケからひとつを選ぶ方式のため、投票する!と決めた人は
どちらもつまらなかろうが、どちらも面白かろうが、片一方を選んで投票することとなる。
 また、幕の内カップでは「もう一点システム」が採用されたほか、
無投票も許されていたため(たしか)、絶対評価に近い採点が行われた可能性がある。
 

4.まとめではなく私見
 個人的には、大喜利PHPの特徴はその回転率の高さから来ているものと考えています。 
外部からツボが浅いと言われるのも、ツボの切り替わりが激しい(安定しない)のも、
短文傾向で各ボケの字面的特徴が表れにくいのも、相対評価からくるものではなく、
回転率からくるものではないでしょうか。
 もっとも、実験として絶対評価を導入するのは楽しそうです。
特に特徴②で挙げた「積極的投票者のツボが優先される」が本当にありうることなのか、
というあたりが気になります。
 また、単純にたくさんのボケに票を入れられる、というのは投票大好きな私にとってありがたいことです。
実際、企画で5票式とかをやってみて面白かったという経験もありますので。
 まとまらないですが、こんなところでしょうか。
 ご承知のことが多かったかとは思いますが、みなさんのご参考までにー。

おしまい
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Comment

無題
  • 赤い人
  • 2011-12-15 13:03
  • edit
考察、ありがとうございます。
なるほどー、票を入れたがる人と入れたがらない人の評価基準の差が現れる__
これは考えてなかったですね。選挙でいう1票の格差っぽい。

参考になりました。
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